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テレビなどでも盛んにDIYが紹介され興味をお持ちの方も多いと思われます。しかし木材を加工し組み上げて箱物などを作る場合、直線かつ直角に切る必要があり鋸を使う場合は熟練が必要です。また、電動工具を購入することも価格や危険性などから諦めてしまいがちです。これらの課題を解消して加工する際に位置決めをしたり、加工しやすく(加工を案内してくれる)する安価な補助工具(治具(じぐ))を紹介します。
(1)材料
ア 百均のマグネットシート(幅5センチ程度、長さ20cm以上)
イ 両面テープ
ウ 幅5cm以上長さ20センチ以上の木材(直角及び直線が出ていること)
(2)作り方
木材に両面テープでマグネットシートを貼り付けるだけです。
(3)使い方
マグネットシートに鋸を貼り付けて木材を切ります。コツは力を入れずゆっくりと鋸を動かすことです(鋸がマグネットシートから離れないようにします)。治具をクランプ(これも百均で購入できます)で固定するとより使いやすくなります。アサリのある鋸で何回も使うとマグネットシートがボロボロになってきますので貼り替えてください。また磁石が強力で鋸が挽きにくい時は両面テープで鋸に鉄板を貼り付けると楽になります。貼る位置により切り込む深さを一定に調整することもできます。
写真1 鋸ガイド(角材に貼り付けてもよい)
木工やDIYをしなくとも電動ドリルだけは持っているという方は多いと思いますが穴を開ける際に真っ直ぐ(垂直に)に開けられずストレスになります。精度にはこだわらないがきれいに仕上げたいという時には次の治具を作っておくと便利です。
(1)材料
3~5センチの角材2本(ドリルビットの長さに応じて)
(2)作り方
二本の角材を接着
(3)使い方
治具の字部分にドリルビットの側面を添わせて穴を開けます。何も使わずに穴を開けた時よりも格段に垂直になっていることが実感できるかと思います。ただしボルトやダボを取り付けるなどの精度の高い加工が必要な場合は市販のドリルガイドの購入をお勧めします。
写真2 ドリルガイドと使い方
簡単な材料と組み合わせで治具を作り高度な木工を楽しむことができます。木材に触れ合う端緒として子供たちへの木工教室にも使えるかと思いますので気軽に木材に親しみ、関心を高める機会を増やしていただければ幸いです。
森林・林業技術課 菅原 弥寿夫